外部空間を住宅内部にはめ込んだ、日当たりと風通しが良い住宅
断熱材・Low-Eアルゴンペアガラス・手洗いなど
郊外の閑静な住宅地に建つ住宅です。敷地は東側が道路で南北の隣地には住宅が建ち、西側は現在、畑ですが将来的には住宅が建つことが予想される敷地になります。
設計を始めるにあたり敷地の見学を十分に行い、そこで近隣の予定される住宅も含めてどの方角で景色の抜けを確保できるか、隣地の屋根越しからの光の入り方や風の抜けて行くであろう方向も含めて観察します。それらの外的要因とお客様のご要望を含めて基本的な計画の方向性を決めて行きます。
この敷地の場合は第一種低層住居専用地域で高度斜線が第一種高度地区のため南側の建物の屋根越しからの光が期待でき、南西の方角への眺望が良いことから、2階にLDKを設けるプランを採用しました。計画が決定する前段には1階LDK案など幾つもの案を提示させて頂きましたが、2階の眺望の良さ・解放感を第一に考え決定されました。
一番の懸念であった老後の階段の上り下りについてはホームエレベーターを設けられるように平面・構造計画を行っています。プライバシーを確保し通風を確保するために南西側に目隠し壁で囲われたテラス、北東側にインナーテラスを設けることで確保できるように計画しました。断面計画は和室コーナーを40㎝程度上げることで床に隙間をつくり1階とのつながりを演出しました。また、そこからロフトへのあがるステージを設けることで空間的な多様性を作ることができ、豊かな空間となっています。